モテと純愛は両立するか?
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定価 : ¥ 1,575
販売元 : 夏目書房
発売日 : 2006-05 |
価格:¥ 1,575
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| オススメ度 |
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「渡辺淳一」の「愛ルケ」、「セカチュー」「電車男」など流行となった「純愛ブーム」を独特の視点から切って見せている。
<br />恋愛と言えば、例えば「古代世界最後の長篇純愛(?)小説」源氏物語は時の特権階級、「貴族」を描いているわけだ(貧乏人なんか出てこないのでる)。
<br />恋愛を消費するには莫大なコストがかかる。それはきっと古今東西の真実だろう。
<br />わたしたちがしていることは、ある意味、「恋愛を消費」しているのだが、かつての王朝時代と違う点があるとしたら、それが「市場」に開放された「恋愛」だということだろう。
<br />「恋愛」(純愛)も、あるいはこれは<アート>(芸術)でも良いのだが、今日的には、もはやそれを語るのに「消費社会」や「資本主義」を抜きには語れない。
<br />著者は、現代美術作家から大学でジェンダーを教える教諭へと転身した経歴の持ち主だ。
<br />この経歴が著者の独自性を他に類みない際立ったものにしたのではないかと思われてならない。
<br />恋愛(純愛)を現在性の中で語るには、それを消費するためのカラクリを語るしかない。
<br />「純愛/恋愛市場」というものがあるのだとしたら、それはいったいどれくらいの規模になることだろう。
<br />著者の語る「純愛者」はしかし、こうした規模的世界観、規模的客観の世界から、遠く果敢に逸脱しようとする者に思われる。
<br />恋愛はそれを消費する資本力さえあれば、おそらく誰にでも可能だろう。
<br />しかし、「純愛」はどうだろうか。
<br />制度に背を向けた「純愛者」はある意味、莫大な資本力と、自分の社会性を投げ出して愛に生きる「孤独な人」だ。
<br />ジェンダー、クラス、レイスにおける差別構造、問題を本書は巡っていると言えるが、実際は、かなりケッサクで笑えるエッセイ風のもの。
<br />この「笑い」はどこから来るのだろう。「それは言わない約束でしょ」的な聖域に著者があまりにも愚直な疑問を投げかけているためだろう。ギャグが言いたくて書いているわけではないのだが、読み手としては「笑うしかない」。
<br />笑ったあとに「はっ」とすることも多い。
<br />文体は簡単。「誰でも」読める。
<br />おすすめです。